みなさん、今夜は2020年公開の『サウンド・オブ・メタル』。ダリウス・マーダー監督が贈る、心揺さぶるヒューマンドラマでございます。
物語は、メタルバンドのドラマー、ルーベン(リズ・アーメッド)が突然聴力を失うところから始まります。
見どころは、なんと言っても音響効果の素晴らしさ。ルーベンの聴覚体験を観客に伝える手法に、思わず息を呑んでしまいますね。
そして、リズ・アーメッドの熱演も見事。内面の葛藤を繊細に表現し、観る者の心を掴んで離しません。
また、この作品はろう者コミュニティを丁寧に描いております。ポール・ラシが演じるジョーを通じて、聴覚障害を「治す」のではなく、新しい生き方として受け入れていく過程が印象的でございます。
さぁ、みなさん。この『サウンド・オブ・メタル』、人間の強さと弱さを描いた傑作でございます。ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。