ホビヲの映画感想画

ホビヲが観た映画の感想を描きます。

★★☆☆

『静かなる叫び』(Polytechnique)

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のモノクロ作品。1989年にカナダの大学で起こった銃撃事件が題材。女学生を狙う犯行シーンが延々と続き辛い。記録映画のようでもあるが、事件によって人生が狂う周辺の人々も描かれている。 静かなる叫びカリーヌ・ヴァナッスAmazon

『ザ・スイッチ』(Freaky)

陰キャな女子高生と凶悪な殺人鬼が入れ替わる話。ハートウォーミングな展開は弱く、数多の殺人手法が笑えるほどに酷かった。もし実際に起こったら、入れ替わってた時の犯罪は司法の場でどう裁かれるのかが気になる。 ザ・スイッチ (字幕版)ヴィンス・ヴォー…

『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』(One Last Deal)

作者不詳の名画を買うために老画商が金をかき集める話。一枚の絵のおかげで家族との絆を確認する老画商。時代に取り残され、寂しく死ぬのが嫌なら家族を大切にしなきゃと思った。フィンランドの家が広すぎて切ない。 ラスト・ディール 美術商と名前を失くし…

『サウンド・オブ・メタル』(Sound of Metal)

耳が聞こえなくなるドラマーの話。当たり前を失う恐怖。抗うも事態は好転しない。自分なら事態を受け入れられるだろうか。問題が生じたら乗り越えようとするのが正しい姿と考えがちだが、本作の答えはそうではない。 サウンド・オブ・メタル ~聞こえるとい…

『フリー・ガイ』(Free Guy)

自我に目覚めるモブキャラの話。ストシンのスティーブも大活躍。『レゴ・ムービー』『レディ・プレイヤー1』『トゥルーマン・ショー』が好きなら、きっと好きになるはず。水槽の中の金魚は自身を象徴してたのかな。 “フリー・ガイ (字幕版)ライアン・レイノ…

『ジョジョ・ラビット』(Jojo Rabbit)

みんな英語を話すけど第二次対戦中のドイツの話。コメディかと思いきやかなりの残酷描写があってびっくり。子供の目線で戦争が描かれ、そのバランスが絶妙だと思う。母親の一人二役が素敵です。ヨーキー好きすぎる。 ジョジョ・ラビット (字幕版)Amazon

『サブウェイ』(Subway)

愛する人のために無茶をして地下鉄に逃げ込んだ男の話。地下鉄構内で繰り広げられる不思議な逃走劇。アメリカ映画のようでフランス映画のような、お洒落で不思議な作品。リュック・ベッソン監督が若かりし頃の傑作。 サブウェイ (字幕版)クリストファー・ラ…

『COP CAR/コップ・カー』(Cop Car)

子供が大人と戦う話。ケヴィン・ベーコン演じる悪徳警官。応援しちゃいけないはずなのに彼が車のロックをワイヤーで引っ張り上げようとするシーン、応援せずにはいられない。ジョン・ワッツ監督の演出力が凄すぎる。 COP CAR/コップ・カー(字幕版)ケヴィン・…

『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』(Les traducteurs)

地下に翻訳家みんなを閉じ込めて一気に作業させるなんてあるかい!ってツッコんだものの、現実にそんなことがあったらしい。オリエント急行殺人事件のネタバレがあるが、知らないと面白みが半減するのかもしれない。 9人の翻訳家 囚われたベストセラー(字幕…

『エール!』(La famille Belier)

夢を追いかけるべきか悩むヤングケアラーの少女の話。発表会の一番いいところで「ミュート」され、聴こえなくなる演出が見事だった。手話を交えたパフォーマンスで想いを伝えるテストシーンはウルウルしてしまった。 エール!(字幕版)ルアンヌ・エメラAmazon

『JUNK HEAD』

生命の不思議を探る未来人がいろんな目に遭う話。驚きなのは、たった一人の自主制作からはじまったプロジェクトだということ。完成まで7年の歳月を要して、名だたる賞を受賞。三部作の一作目で物語はまだまだ続く。 JUNK HEAD(字幕版)堀貴秀Amazon

『マリグナント 狂暴な悪夢』(Malignant)

『マリグナント』を「マグリナント」と表記するツイートがタイムラインに流れてきて、どっちが本当か分からなくなる。本編でも信じていたものが実は違っていて思う。もしかして『マグリナント』が正しかったのかも。 マリグナント 狂暴な悪夢(字幕版)アナベ…

『search/サーチ』(Searching)

失踪した娘を探すため、娘のパソコンに父親がログインする話。利用していたWebサービスに次々とアクセスして情報を集める姿を見せられ、人のプライベートを覗き見する後ろめたい気持ちに。状況から仕方ないけども。 search/サーチジョン・チョーAmazon

『メメント』(Memento)

誰か止めてあげて。10分しか記憶できない人が犯人探しやったら地獄が待ってるから。ノーラン監督、時間軸やら時系列やらをいじくるのが本当に好き。話は非常にわかりづらいけど、それがこの作品の魅力なのだと思う。 メメント(字幕版)ガイ・ピアースAmazon

『007 ノー・タイム・トゥー・ダイ』(No Time to Die)

ボンドが有終の美を飾る話。死んでる暇なんてない、精一杯生きるべしとの力強いメッセージ。列車に乗るまでのアバンタイトルはとにかく最高。畳に正座からの土下座は「え?なんで?」と、話が頭に入ってこなかった。 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ(字幕版…

『007 スペクター』(Spectre)

悪の組織の首魁に迫りすべてを知るスパイの話。ダニエル・クレイグボンド四作目。冒頭の長回しは頭おかしい。レア・セドゥが素敵。悪の組織らしい描かれ方が素敵。針刺さってたけど今後の生活に支障が出ないか心配。 007 スペクター (字幕版)ダニエル・クレ…

『007 慰めの報酬』(Quantum of Solace)

愛する人を失って仇を討とうとするスパイの話。ダニエル・クレイグボンドの二作目で、前作直後からスタート。二つの復讐劇が話の主軸。車・ボート・飛行機とチェイスシーンが盛り沢山だが、カット割で目が痛かった。 007 / 慰めの報酬 (字幕版)ダニエル・ク…

『007 ドクター・ノオ』(Dr. No)

一番最初の007。時代を感じさせる演出にあふれている。盲目の老人たち、可哀想なタランチュラ、火を噴くドラゴン、シャワーで洗い流す放射能。女性の扱いなどは今では考えられないが、そこもひっくるめて楽しめた。 ドクター・ノオ (字幕版)ショーン・コネリ…

『僕のワンダフル・ジャーニー』(A Dog's Journey)

飼い主に「娘を頼む」とお願いされた犬が、何度死んでも生まれ変わってその約束を守ろうとがんばる話。忠犬ハチ公もびっくりの忠誠心にびっくりだが、犬の幸せとは何かを考えてしまう。宗教間の違いもあるのかしら。 僕のワンダフル・ジャーニー (吹替版)ジ…

『魔女がいっぱい』(The Witches)

魔女にネズミにされた子供たちが仕返しする話。魔女を演じるのはアン・ハサウェイ。原作は「チャーリーとチョコレート工場」の原作ロアルド・ダールの作品。けっこうひどい終わり方をするけど、原作に忠実なのかも。 魔女がいっぱい(字幕版)アン・ハサウェイ…

『ミスター・ガラス』(Glass)

マーベルでもDCでもない、シャマランが考えるヒーロー映画。『アンブレイカブル』『スプリット』に続く三作目。ガラスのように体の弱いヴィランの能力は、アメコミ世界を現実にするためドラマを描く力だったのかも。 ミスター・ガラス (字幕版)ジェームズ・…

『スプリット』(Split)

多重人格者がヴィランの話。スパイダーマンが天井を進めるのは蜘蛛の力、ビーストは指の力。思い込みで人は何にでもなれるのかもしれない。『アンブレイカブル』に続き、ギリギリの線を攻めるシャマラン監督が素敵。 スプリット (字幕版)ジェームズ・マカヴォ…

『アド・アストラ』(Ad Astra)

父を助けるため宇宙にいく話。父親役がトミー・リー・ジョーンズで、BOSSのCMが頭に浮かぶ。「老いては子に従え」ということばも頭に浮かぶ。宇宙船に無断乗船してきたブラピに刺された吉田さん、かわいそうだった。 アド・アストラ (字幕版)Brad PittAmazon

『LOOPER/ルーパー』(Looper)

30年後の自分を始末する殺し屋の話。未来では足がつくので、タイムマシンで対象者を過去に追いやってから仕事をする殺し屋集団。興味深い設定だけど、そのやり方が本当に合理的かは謎。未来に焼却炉はないのかしら。 LOOPER/ルーパー (字幕版)ブルース・ウ…

『ローマ ROMA』(Roma)

家政婦さんが雇い主家族と苦難を乗り越える話。目隠しで片足をもう片方の足の太ももにつけて立ち、頭の上で両手の指先をくっつけるという達人の技。そんなに難しくなさそうなのに、実際にやってみるとフラフラする。 ROMA/ローマ [Blu-ray]ヤリッツァ・アパ…