ホビヲの映画感想画

ホビヲが観た映画の感想を描きます。

『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(Everything Everywhere All at Once)

ADHDの主人公がもしもの世界を行き来して世界を救う話。アクション映画と見せかけた別物。そこを期待するとガッカリなはず。正直、途中まで『フェイブルマンズ』に行けばよかったと後悔するも、最終章でまさかの大号泣。 gaga.ne.jp

『静かなる叫び』(Polytechnique)

ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のモノクロ作品。1989年にカナダの大学で起こった銃撃事件が題材。女学生を狙う犯行シーンが延々と続き辛い。記録映画のようでもあるが、事件によって人生が狂う周辺の人々も描かれている。 静かなる叫びカリーヌ・ヴァナッスAmazon

『グーニーズ』(The Goonies)

ちびっ子たちが悪党から逃げながら宝探しをする話。屋根裏部屋で宝の地図を発見したとき、蠅を捕まえようとするひとりの青年。34年後、彼はマーベル作品でサノスになって、世界人口の半分を指パッチンで消滅させる。 グーニーズ (字幕版)ショーン・アスティ…

『ファミリー・ゲーム/双子の天使』(The Parent Trap)

別々に育った双子の姉妹が別れた両親の仲を取り持つ話。何度もリメイクされている物語で設定はさすがに秀逸。ただ、新しい婚約者を撃退する双子は悪魔のようにも見える。ハッピーエンドのためには必要なのだけども。 ファミリー・ゲーム [DVD]デニス・クエイ…

『パラサイト』(The Faculty)

宇宙人に取りつかれた人は誰なのかを当てる話。子供から大人に変わる思春期、少しずつ変わっていく若者たちとみんななにを考えているのかわからない若者と、宇宙人に取りつかれて設定と心理描写の妙が冴えている。 パラサイトジョーダナ ブリュースターAmazo…

『マグノリア』(Magnolia)

クイズ番組の関係者がそれぞれ人生の生きる意味を考える話。人にはそれぞれ理由があり、それぞれに繋がっていて、社会はできている。そんな当たり前を見事な群像劇から描き出している。トム教にしたら信者増えそう。 マグノリア(字幕版)ジェレミー・ブラック…

『マーズ・アタック!』(Mars Attacks!)

地球を襲う火星人を撃退する話。怪しい火星人を迎え入れる地球人は何度も裏切られる。ハチャメチャな退治方法は見事としか言いようがない。豪華出演者が「出演しなきゃよかった!」と後悔してなければいいのだけど。 マーズ・アタック! (字幕版)ジャック・…

『シン・ゴジラ』(Shin Godzilla)

天災と見紛うゴジラに立ち向かう人々の話。ゴジラを前に登場人物全員が自分の役割をまっとうしようと奮闘。足を引っ張る人が出てこないので嫌な気持ちにならない。現実もみんながんばってる人ばかりで同じだと思う。 シン・ゴジラ長谷川博己Amazon

『天空の城ラピュタ』(Castle in the Sky)

空飛ぶ城を巡って世界征服を企む悪人と戦う話。困ったときは「リーテ・ラトバリタ・ウルス アリアロス・バル・ネトリール」と唱え、それでダメだったら「バルス!」と唱えよう。トーストに卵をのせて食べたくなる。 天空の城ラピュタ [DVD]ウォルト・ディズ…

『ひみつの花園』

お金大好きな女の子が大金を手に入れようと奮闘する話。目的のために手段を選ばない姿に笑ってしまう。その目的がお金という手段に過ぎないのがまた皮肉。低予算であることを逆に武器にした演出の数々に拍手したい。 ひみつの花園西田尚美Amazon

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(Star Trek Into Darkness)

怒れる超人を相手に円満解決を目指す人たちの話。冒頭から手に汗握るシーンが次から次に展開し、最後までまったく飽きさせない見事なアクション大作。超人が叫びながら無双するシーンは繰り返し観たくなってしまう。 スター・トレック イントゥ・ダークネス …

『ホワット・ライズ・ビニース』(What lies Beneath)

幽霊が見えているのに誰にも信じてもらえない話。サスペンス映画の表現技法を凝縮したヒッチコックのオマージュ映画だと思う。あらゆる作品で、テーマを設けて挑戦し続けているロバート・ゼメキス監督。見習いたい。 ホワット・ライズ・ビニース (字幕版)Har…

『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(Spider-Man: No Way Home)

家に帰れなくなる話。びっくりするほどびっくりした。見たいものを見せてくれるサービス精神旺盛なエンタテインメント作品。敵が出てきて戦うだけの単純な話じゃない。鑑賞時、3回ほど拍手が起こり、私も拍手した。 スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム (…

『ラストナイト・イン・ソーホー』(Last Night In Soho)

昔はよかった、とは言えない話。ロンドン怖すぎる。もっとも、思ってたのとは違う怖さ。『ショーン・オブ・ザ・デッド』みたいなシーンもあった。ジャンプスケアで5センチくらい飛び上がってしまい恥ずかしかった。 ラストナイト・イン・ソーホー (字幕版)ト…

『ザ・スイッチ』(Freaky)

陰キャな女子高生と凶悪な殺人鬼が入れ替わる話。ハートウォーミングな展開は弱く、数多の殺人手法が笑えるほどに酷かった。もし実際に起こったら、入れ替わってた時の犯罪は司法の場でどう裁かれるのかが気になる。 ザ・スイッチ (字幕版)ヴィンス・ヴォー…

『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』(One Last Deal)

作者不詳の名画を買うために老画商が金をかき集める話。一枚の絵のおかげで家族との絆を確認する老画商。時代に取り残され、寂しく死ぬのが嫌なら家族を大切にしなきゃと思った。フィンランドの家が広すぎて切ない。 ラスト・ディール 美術商と名前を失くし…

『プリズナーズ』(Prisoners)

娘を誘拐された父親が頼りない警察に痺れを切らし「独自調査」をする話。ウルヴァリンとミステリオが戦ってるみたい。「囚人たち」は誰?と先が読めない。予備知識は少なめで観た方が良い。153分と少し長めだった。 プリズナーズ(字幕版)Hugh JackmanAmazon

『サウンド・オブ・メタル』(Sound of Metal)

耳が聞こえなくなるドラマーの話。当たり前を失う恐怖。抗うも事態は好転しない。自分なら事態を受け入れられるだろうか。問題が生じたら乗り越えようとするのが正しい姿と考えがちだが、本作の答えはそうではない。 サウンド・オブ・メタル ~聞こえるとい…

『ヘレディタリー』(Hereditary)

怖すぎる。得体のしれない怖さに満ちている。レーティング「PG12」には納得いかない。小学生以下の場合、保護者同伴での視聴を許可してるようだが、絶対にダメ。最低「R15」、常識的には「R18」。鑑賞時はご注意を。 ヘレディタリー 継承(字幕版)トニ・コ…

『DUNE/デューン 砂の惑星』(DUNE)

香料をめぐって争いの絶えない砂の国で救世主が目覚める話。観始めてから「PART ONE」と知ってびっくり。圧倒的映像美、劇場で観てよかった。8,000年後も英語が公用語のようなので、やっぱり勉強した方がよさそう。 DUNE/デューン 砂の惑星(字幕版)ティモシ…

『フリー・ガイ』(Free Guy)

自我に目覚めるモブキャラの話。ストシンのスティーブも大活躍。『レゴ・ムービー』『レディ・プレイヤー1』『トゥルーマン・ショー』が好きなら、きっと好きになるはず。水槽の中の金魚は自身を象徴してたのかな。 “フリー・ガイ (字幕版)ライアン・レイノ…

『ブラック・ウィドウ』(Black Widow)

女スパイの悲しい過去を描く話。家族ごっこなどのコメディ要素もあるが、悪の組織が酷すぎてどんよりした気持ちに。母親スパイ役のレイチェル・ワイズの実生活のパートナーは007役のダニエル・クレイグなのを思う。 ブラック・ウィドウ (字幕版)Scarlett Joha…

『ジョジョ・ラビット』(Jojo Rabbit)

みんな英語を話すけど第二次対戦中のドイツの話。コメディかと思いきやかなりの残酷描写があってびっくり。子供の目線で戦争が描かれ、そのバランスが絶妙だと思う。母親の一人二役が素敵です。ヨーキー好きすぎる。 ジョジョ・ラビット (字幕版)Amazon

『500ページの夢の束』(Please Stand By)

スタートレックで頻出するフレーズ『Please Stand By(そのまま待機ください)』が原題。トレッキーの心に刺さるタイトルらしい。邦題は『500ページの夢の束』だが、脚本は500ページじゃなくて427ページだったはず。 500ページの夢の束(字幕版)ダコタ・ファ…

『プレステージ』(The Prestige)

手品で人々を驚かすことに命をかける男たちの話。映画が世に生まれた当初は手品みたいに観客を驚かす「見せモノ」だったらしい。渾身の映画愛で観客を「騙す」クリストファー・ノーラン監督と主人公が重なるようだ。 プレステージ (字幕版)ヒュー・ジャック…

『魔法にかけられて』(Enchanted)

夢の世界から現実のニューヨークに「堕ちて」しまったお姫様の話。どんな状況でも前向きな姿勢で、苦難を苦難とも思わずに乗り越えていくプリンセスをエイミー・アダムスが好演。リスのジェスチャーゲームも大好き。 魔法にかけられて (字幕版)エイミー・ア…

『スター・ウォーズ エピソード4』(Star Wars)

遠い昔、遥か彼方の銀河系を舞台にした家族喧嘩の話。1977年「EP4」から2019年「EP9」まで、完結に42年を要した大河ドラマ。世界は今後も広がっていくようで、ジョージ・ルーカス監督って神様みたいな存在だと思う。 スター・ウォーズ エピソード4/新たなる…

『サブウェイ』(Subway)

愛する人のために無茶をして地下鉄に逃げ込んだ男の話。地下鉄構内で繰り広げられる不思議な逃走劇。アメリカ映画のようでフランス映画のような、お洒落で不思議な作品。リュック・ベッソン監督が若かりし頃の傑作。 サブウェイ (字幕版)クリストファー・ラ…

『バック・トゥ・ザ・フューチャー』(Back to the Future)

過去に行って現実を変える話。デロリアンがタイムスリップする速度はなぜ時速88マイルなのか。デジタルのスピードメーターで、すべてのパーツが光るからかもしれない。マイルとキロの差でいつも混乱してしまうけど。 バック・トゥ・ザ・フューチャー (字幕版…

『ビッグ・フィッシュ』(Big Fish)

臨終間際のホラ吹き親父に息子が向き合う話。その人の価値は何によって測られるべきか。成し遂げたことか、残した資産か、それとも他者に与えた影響か。正解はわからないが、私は本作の父親のような生き方に憧れる。 ビッグ・フィッシュHailey Anne NelsonAm…