エイガログ

ホビヲが観た映画の記録。

レディ・イン・ザ・ウォーター

みんなの評価がからっきしで、10人中9人が駄作だという作品がある。「レディ・イン・ザ・ウォーター」もその類かもしれない。どんでん返しで有名な、M・ナイト・シャマラン監督。彼が、子供を寝かしつけるために創作したお伽話が原作だという。あらすじは、迷いこんだ謎の女性を助けるため、マンションの住人たちが協力するというものだが、正直、意味が分からない。そもそも謎の女性は何者なのか、意味深なセリフを吐く人が次々と出てきて、全体的に納得感のないストーリーが展開する。しかし、これが暗喩だと気づくと、めちゃくちゃ面白い作品に早変わりする。謎の女性の名前は、「ストーリー」。つまり、これは映画製作の話なのだ。マンションの住人たちが、「ストーリー」を守るため奮闘する姿は、まさしく、映画製作者のそれではないか。誤ったコメントを連発する映画批評家の末路など、M・ナイト・シャマランの鬱憤が垣間見えるのも面白い。そういう穿った見方をすると、この作品は、なかなかどうして名作だ。